YHS-11






オートサンプラにセットされた試料は、清浄空気をキャリアガスとした燃焼管に導入され、完全燃焼します。生成した燃焼ガスは吸収ユニットで捕集され、測定液として回収されます。吸収液は自動でイオンクロマトグラフに注入できます。
イオンクロマトグラフでは、試料中の各ハロゲン、硫黄を分離定量し、試料の含有率として計算されます。
YHS-11 横型燃焼炉の特長
燃焼プログラムを予め設定することによって、有機・無機両方の化合物の測定を可能にします。燃焼炉は燃焼管内サンプル方向に水平移動が可能であり、無機化合物のススなどが発生しないような対応型になっており、サンプルの完全燃焼を達成いたします。


この独自構造に測定ノウハウを加えて、1,400℃までの昇温プログラム設定における最適なハロゲン・硫黄同時分析測定提案をさせていただきます。
広がる分析適用例
- 一般的有機化合物
- 産業廃棄物分析
- 燃焼後のスラグ中の残渣分析(F, S)
- ゴム製品
- 鉱物
- 廃油
- バイオディーゼル
- 臭素系難燃物
- ハロゲンフリー製品
- 資源リサイクリング
など…
- 有機微量元素分析の超微量化
微量分析(1~10mg)と併せて、超微量分析(0.1~1.0mg)が可能です。
- 分析の高速化
燃焼及びクロマト展開を含め、流れの中で一時間当たり5~6検体測定できます。
- 多元素同時分析
酸化・還元系吸収液(特許)により、F/Cl/Br/I/S の5元素を一斉分析します。
- 多元素含有燃焼標準
JIS規格の有機検量線法に対応するため、多元素を含有する高純度有機標準試料(NAC-st1, NAC-st2, NAC-st4:特許)が完備されています。
- 公定法準拠
JIS K0127(イオンクロマトグラフィー通則)を始め、現行公定法のいずれにも準拠しています。
- 試料ボートの使い捨てが可能

安価な市販磁性ボート(100円台)を使用し、また燃焼後残渣は回収機構により全て回収されるので、他の測定(蛍光X線、ICP-MS等)に供することが可能です。
- 大幅なランニングコストの削減
ボンベ入りガス(アルゴン、酸素)の代わりに清浄した空気を用いるので、高価な不活性ガス及び酸素ガスは不要で、どこにでも装置を移動することができます。
助燃ガスが室内の空気ならば安全で経済的である反面、時として汚染されたガスの混入で、バックグラウンドが上昇して安定した精度の測定が困難になります。このシステムは標準装備として内蔵しており、吸引空気を予め加熱処理し、ハロゲン及び硫黄成分を除去し、高感度測定に対応できる空気をフロー状態で供給することができます。
